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    Pet Sounds (mono)

    このところずっとカートリッジをモノラルで固定していた。それは、久しぶりにBeach Boysの『Pet sounds』の音……つまり、現在の僕のオーディオで聴けるアナログモノラル盤の音を掴もうとしていたからだ。

    PSBB2017A (5)
    *米国オリジナルmono盤

    今の部屋に引っ越してからは『Pet sounds』をじっくりと聴くこともなかった。
    昨年発売のデジタル音源の集大成となるSDE(基本的には『The Pet Sounds Sessions』の拡張版)を購入した時も、結局ライブ音源だけしか聴かなかったし(苦笑)。



    僕にとってのリファレンスとなるアナログ盤(モノ)は2種類で、一つは米国オリジナルプレス。

    PSBB2017A (9)
    *ジャケット裏面

    PSBB2017A (12)
    *レーベル

    もう一つは95年発売のDCC盤だ。

    PSBB2017A (20)
    *DCC盤

    購入順序は逆で、DCC盤がリアルタイム。
    米国オリジナル盤は値上がりし始めた時期に今のうちにと購入した。その判断に間違いは無かった。その後市場価格はぐんぐんと上がった。現在の市場価格ならもう買う気は起こらない。

    PSBB2017A (26)
    *DCC盤ジャケット裏面

    PSBB2017A (36)
    *DCC盤インサートとレーベル

    『Pet sounds』は、89年に購入した初めてのLP(1990年CD以前の英国デジタルリマスター盤)を良く聴いていた。
    これがそれ。
    PSBB2017A (40)
    *英国再発盤(ジャケットにはstereoとあるタイプ)

    何度も記すが、当時『Pet sounds』は少なくともここ日本ではマイナーなアルバムだった。
    それは当然な話で、なぜならBeach boysというグループそのものがBeatlesやRolling stonesと比較したら完全にマイナーな存在だった(洋楽ファンは名前を知っていても邦楽ファンは知らず、みたいなレベル。でもWhoはもっとひどかったように思うが……苦笑)。

    その後、米国LPの『Carl and the Passions – "So Tough"』の2枚組仕様(もう1枚が『Pet sounds』モノ)を手に入れて聴いていたが、この米国盤はDCC盤購入に伴い聴かなくなった。今回探したが見当たらず、もしかしたら手放した可能性もある。メインLPの『Carl and the Passions – "So Tough"』が好きでなかったので。

    僕はA面2曲目の「You still believe in me」をもっぱら聴いている。
    この曲のイントロの音、歌が入ってからの音、後半の静かになったり盛り上がったりする部分の音、それぞれ楽器や声、エコー(リバーブ)、ウッドベースの低音域、木管楽器や打楽器などの音や響きなどなど。それらを覚えて、ステレオミックス登場後に発売されたモノラルLPの音との違いを知っておきたいと思ってのこと。

    DCC盤を初めて聴いたときは、低音域がふくよかで音が伸びている(=帯域の話でなく、演奏の話)ことに驚きを覚えたが、その後手に入れた米国オリジナル盤でも(DCC盤ほどではないが)思った以上に低音域が記録されていて驚いた。Capitolの60年代プレスはてっきり低音域は薄味だと思い込んでいた(と言うのも、BeatlesのCapitol盤がそういう印象だから)。

    ちなみに、DCC盤は全真空管システムによるマスタリングを施しているが、意図的に音を変えるようなマスタリングはしておらず。ただし、本来Low-cutしてプレスされる低音域をオリジナルマスターそのままでカッティングしている可能性はある……あくまで推測の話だが(同様の手法はBeatlesのMono LP Boxでも採られている)。
    また、使用されたマスターは1990年のCDと同一ではなかろうかと僕は推測している。

    その後、97年に発売された『The Pet Sounds Sessions』にも新たにremasteringされたオリジナルmonoのCDがボーナスCD扱いで収録されている。
    発売当時は、新たなmonoマスターが見つかったので収録したような触れ込みだった記憶があったけれど、付属のブックレットを読む限りそのような記述は見当たらず。単に僕の記憶違いかもしれない。

    僕が『The Pet Sounds Sessions』の中で最も良く聴いたCDは、そのオリジナルmonoだった(苦笑)。新たにremasteringされたと言っても、元の音がああいう音作りなので、優秀な録音だとは言えないにもかかわらず。
    まぁ、すぐれた作品が常に優秀な録音であるわけではないのだから(例えば『つづれおり』とかね)仕方ない。

    『Pet sounds』のアナログモノラル盤は、97年以降にステレオ盤とのカップリングや単品で何度も登場している。それらの紹介を近いうちにしたいと思う。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Pet sounds LP ペット・サウンズ ビーチボーイズ Beach boys

    コメント

    Secret

    No title

    JDさん、こんにちは

    金曜に知り合いからレコードを貰いまして、その中に
    2004年の東芝赤盤MONOの「PET SOUNDS」があり、聞いていたところでした。

    私が最初に買ったのは、冒頭のイントロのアルペジオがよれているUS盤LP(笑) 次にDCCのゴールドCDで、これをよく聞いていました。DCCのLPは中古扱いの新品を格安な物を入手しましたが、勿体無くて?開ける
    ことなく、DVD AUDIOが出た後にオークションで売ってしまいました。

    >何度も記すが、当時『Pet sounds』は少なくともここ日本ではマイナーなアルバムだった。

    全くです。いまだにマイナーかもしれません(笑)
    しかも、このアルバムは数回聞いて、地味だな〜って聞かなくなる人も多いような気がします。ある意味面倒くさい傑作です(笑


    Re: No title

    ニブさん、こんばんは。

    > 金曜に知り合いからレコードを貰いまして、その中に
    > 2004年の東芝赤盤MONOの「PET SOUNDS」があり、聞いていたところでした。

    それは奇遇ですね。

    > 私が最初に買ったのは、冒頭のイントロのアルペジオがよれているUS盤LP(笑)

    あれ?僕もそれ聞いたことがある気がします。でも持ってる中には無かったような。
    友人宅で聴いたのかな?思い出せません。

    > 次にDCCのゴールドCDで、これをよく聞いていました。

    僕はDCCはLPしか買っておらずでした。どちらも人気があった気がします。

    > DCCのLPは中古扱いの新品を格安な物を入手しましたが、勿体無くて?開ける
    > ことなく、DVD AUDIOが出た後にオークションで売ってしまいました。

    格安だったなら聴いてもよかったのではと思いますが。
    そのDVD-Audioも人気でしたね。一時期かなり安価になってましたし。

    > >何度も記すが、当時『Pet sounds』は少なくともここ日本ではマイナーなアルバムだった。
    > 全くです。いまだにマイナーかもしれません(笑)

    でも、TowerやHMVの店舗に行くと「名盤」などとディスプレイされたりするようになったので、90年頃とは明らかに扱いが違うようになりましたよ。まぁ、いつの間にやら25年以上経過してますしね。

    > しかも、このアルバムは数回聞いて、地味だな〜って聞かなくなる人も多いような気がします。ある意味面倒くさい傑作です(笑

    そういう側面もあったのかもしれませんが、ステレオミックスが新たに制作されてからは入門者はステレオミックスから入る気がするので、ちょっとだけ聴きやすいかもしれません。


    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。今日本では7インチ「シングル」盤のことを誤って「EP」と表示するような有様となり、言葉の不理解と誤用の蔓延に落胆している。「EP」は「シングル(=片面1曲、両面で2曲収録)」よりも曲数を多く収録する(標準は4曲、3曲や5曲や6曲の場合もあり)意味のExtended Playingの略。どうかシングル盤とEPとを正しく使い分けて欲しい。

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