Livin' Above Your Head/Jay & The Americans

    Jay & The Americansの1966年のシングル「Livin' Above Your Head」は、全米top100には入ったが、ヒットしたとは言い辛い。
    だから、この曲が好きなAmeriacn 60’s rock/popsファンは日本にはとても少ないことだろう。

    その「Livin' Above Your Head」をタイトルにしたアルバムが同じく1966年発表のこれ、『Livin' Above Your Head』。

    JAALAH (3)
    *米国オリジナルstereo盤(シュリンクあり)


    僕は、91年の編集盤CD『the best of Jay & The Americans』で彼らを知って以来、「Livin' Above Your Head」は大好きな曲の一つだった。

    JAALAH (16)
    *レーベル

    ここで彼らがどんなグループなのか、ちょこっと紹介しておく。
    Jay & The Americansは、1961年にデビューし、翌62年には「She cried」の大ヒットを飛ばしている。この時のボーカリストはJay Traynorだったがすぐに脱退し、後釜にJay Blackが加わる。

    1stアルバムの『She cried』はJay Traynorのボーカルだが、2ndのLiveアルバムからがJay Blackのボーカル作品だ。全米top40シングルは10枚あり、そのうち4曲がtop10ヒットだ。

    Jay & The Americansは、Ameriacn 60’s pop groupと括ってしまうのが理解しやすいところだが、彼らのサウンドのベースにはR&Bとラテンが流れており、そこが独特な個性となっている。

    Jay Blackは、イタリア系と言うかラテン系と言うか、声を震わせながら張り上げて歌うタイプのボーカリストで、バックのサウンドはrockというよりもpopular系。実際、ハードなサウンドに似合う歌唱ではない気がする。そのため、一時はsoft rockのコーナーに置かれることが多かったように思う。まぁ、その区分けは間違いではないし、わかりやすいかもしれない。

    JAALAH (7)
    *ジャケット裏面

    アルバム『Livin' Above Your Head』は、タイトル曲がヒットしなかったのと同様にヒットしておらず。
    収録曲は、当時のヒット曲のカバーや自作・提供曲によるオリジナル曲で構成され、アルバムとして際立っているわけでもない。個人的には前作の『Sunday and me』の方が好きだったりする(笑)。でも、悪くもない。

    ヒットしなかったのは、彼らのサウンドと当時の流行とが(残念ながら)ずれているからのように思える。あるいは、Jay Blackの歌唱スタイルそのものが66年の米国のpopシーンにおいて一昔前のスタイルに思われていたのかもしれない。当時台頭してきた西海岸のグループと比較すると斬新さに欠けたことだろうし。

    アルバム収録曲は4トラックで録音されている。バックのサウンドの楽器の多様性からすると、力を入れた曲のアレンジや録音、ミキシングは、4トラックにしては非常に洗練されている。

    前述の91年の編集盤CD『the best of Jay & The Americans』は、United Artistsから発売のLegendary masters seriesの中の1枚。当時、僕はこのシリーズを集めていた。何故なら、マルチトラックテープに遡ってのremix/remasterの走りと言えるシリーズだったからだ。そのremixに関しても、オリジナルを尊重した丁寧な音作りをしていた。

    JAALAH (19)
    *編集盤CD『the best of Jay & The Americans』

    このCDも収録曲全体の1/3以上がマルチトラックテープに遡ってのremix/remasterで、「Livin' Above Your Head」もremix版が収録されていた。それも悪くないし、オリジナルステレオミックスも十分に良いミックスだと思う。

    それにしても、このCDは久しぶり(10年ぶりくらい?)に聴いたが良い曲が多い。知らずと笑みがこぼれてしまう。60年代音楽の素晴らしい瞬間を捉えた良質な編集盤だ。


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    テーマ : 洋楽
    ジャンル : 音楽

    tag : Jay & The American 60’s 米国 soft rock レコード

    コメント

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    No title

    JDさん、こんにちは

    私も Legendary masters series 、Legend of Rockn roll のシリーズをいろいろ集めました。
    最初は VENTURESだったかな。
    マスターを使った証拠に、有名曲にはスタジオチャットをわざと入れてたりして、私のような物好きには嬉しかったです(笑 自分好みの音だと知った頃には価格も下がっていて、収録も長いし、ベストだし、導入編としては最高ですね。
    少し前に、フォーシーズンズの編集盤CDを買った時に、古いライノの編集盤(Bill Inglotリマスター)と比べてみたら、全然悪くないし、敢えてリアルステレオだし(笑) いい仕事は残っていきますね。

    Re: No title

    ニブさん、こんにちは

    > 私も Legendary masters series 、Legend of Rockn roll のシリーズをいろいろ集めました。

    そうでしたか。当時としては画期的なシリーズでしたよね。

    > マスターを使った証拠に、有名曲にはスタジオチャットをわざと入れてたりして、私のような物好きには嬉しかったです(笑

    まさに、同じですね(笑)
    僕はブリティッシュビート系から入りましたが、未発表曲の収録もありました。
    Billy JのCDにはJohn Lennonとのモニタールーム越しのチャットがあったりして驚きました。

    > 収録も長いし、ベストだし、導入編としては最高ですね。

    同感です。

    > 少し前に、フォーシーズンズの編集盤CDを買った時に、古いライノの編集盤(Bill Inglotリマスター)と比べてみたら、全然悪くないし、敢えてリアルステレオだし(笑) いい仕事は残っていきますね。

    数年前からBeatlesの初期CDも含めて90年前後に購入したCDの見直しをしています(笑)。所謂remasterブーム以前のCDですね。ライノのCDも良かったです。

    当時CDの音が今よりも良くなく聞こえたのは、再生機器側のクオリティが平均的には今ほどではなかったせいかなと思っています。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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