Elvis is back! 米国ステレオ盤

    アルバム『Elvis is back!』は、高音質LP紹介をメインにして、かなり昔に取り上げたことがある。

    僕はずっと、米国オリジナルLPはモノラル盤しか持っていなかったが、今年ようやく長年探し続けたステレオ盤を手に入れることができた……ただし、盤は再発盤なのだが。

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    *米国オリジナルステレオ盤(ジャケットのみ)





    1960年発売の『Elvis is back!』は、Elvis除隊後に初めて発売されたアルバムで、初のステレオ盤でもあった。ここで言うステレオ盤とは、ステレオミキシングを意図してステレオ録音で制作された作品という意味だ。

    Elvis Presley亡き後、いろいろと発掘された音源の中には、1950年代にモノラルミキシングを前提として2トラックレコーダーで録音された音源も見つかっている。片チャンネルに演奏、もう片方に歌を吹き込んだ音源だ。実際には、それをモノラルミキシングしながら同時にコーラスを追加してモノラルマスターが制作されたりしているものもあり、最終ミックス前のマルチトラック録音テープをそのままステレオとして発表したにすぎない(2トラックなのでマルチとは言い難いが……)。

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    *見開きジャケット内側

    『Elvis is back!』は、そういう録音とはまったく違っている。明らかに最初から、最終的に再生されるステレオイメージを考慮して録音されている。スタジオには音のかぶりなどを考慮して衝立が配置されたことだろう。また、楽器ごとにプレーヤーの位置関係なども事前に決められていたことだろう。

    Elvisのボーカルは中央に定位し、バックの演奏は左右に広がるけれどもBassは中央、曲によってはDrumsも中央という具合になっている。

    録音は昔ながらの一発録りでのステレオ録音なので、再生音からしっかりとステレオイメージが眼前に広がる。今聴いても古さを感じさせない非常に優秀な録音だ。現在の機材のほうがスペック的には優秀な録音ができると思うが、個々の楽器の音色や収録スタジオの音の響きなど、驚くほど高音質に収録されている。

    エレキベースでなくウッドベースを弾いていたにもかかわらず低音域もしっかりとマスターテープに記録されており、中央のDrumsのスタジオ内での響きが左右のマイクにも収録され、ある意味Drumsがステレオ収録されているかのように聞こえる曲もある(と言うか、実際にステレオ録音されていると見ておかしくない)。
    全曲の録音を詳細に調べたら、かなり面白そうだ。

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    *オレンジレーベルなので、盤は再発盤。マトリクスは-5S/-10Sだった。

    僕が手に入れたLPは、ジャケットが1960年発売時のジャケットで、盤は68年?以降~70年代初頭の再発盤だ。つまり、組み合わせが異なっている。
    とは言え、何よりも初期ジャケットを手に入れることができただけでもとても嬉しかった。1960年当時、米国RCAが誇らしげに標したLiving Stereoロゴが使用されているからだ。

    米国RCAのクラシックのステレオ録音同様、『Elvis is back!』に収録された音は本当に〝Living Stereo〟だ。
    録音が良いとオーディオ的な感動も高まり、歌や演奏を含めた〝曲〟そのものが良く感じられる。

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    *ジャケット裏面には収録曲等の表示(文字)が一切無い





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    ジャンル : 音楽

    tag : Elvis is back! Presley ステレオ Living Stereo 米国盤

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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