旧CDマスター使用の『White album』英国DMM盤

    先日のDMM盤に関連する話と言えなくもないが、この話題は以前、どなたかのところで見た記憶がある。なので、マニアにはそれなりに知られた話かも。
    それは、旧CDマスターを使用してプレスされた英国盤『White album』のこと。ちょっと困った?プレスなのだ。

    beatlwhite0506 (20)
    *リンゴ印なしが初期プレス

    発売当初はジャケット裏面にAppleのリンゴ印がない。その後、リンゴ印ありへ移行(ほかのタイトルも同様)。



    ジャケット内側には例のごとくDMM盤である旨が記されている。

    beatlwhite0506 (24)

    レコード盤のrun-off部分には〝D〟の刻印がある。これはdigital masterを使用していることを表していると僕は考えている。

    beatlwhite0506 (14)

    ほかの旧CDマスター使用の英国盤LPにも同様にDの刻印がある。

    さて問題は、英国盤『White album』の場合、全4面のうち1面あるいは2面はどうしたわけか?!従来のアナログカッティング時代の原盤が再利用されていること。つまり、その面は明らかにDMMではないわけだ。

    手持ちの盤は3枚あったと思うが、2枚しか見当たらず。
    初期プレスについては、Side-2とSide-3がD刻印なしのアナログマスター原盤でのカッティングだ(苦笑)。
    *Side-2がマト6、Side-3がマト2だった
    リンゴ印ありのプレスはSide-4がD刻印なし(HTM彫り入り)のアナログマスター原盤でのカッティングだった(苦笑)。

    beatlwhite0506 (6)
    *初期プレスのレーベル

    このように、『White album』は、ジャケットにはDMM盤の記載があるにも関わらず、実際にはそうでなかったというプレスがあり、手持ちの盤での比率から判断すれば、4面ともD刻印入りは少ないのかもしれない。

    要するに、予定されていたのはジャケットにあるように4面ともDMM盤にするはずだった。けれども、何らかの理由(スタンパーの製造が思うように行かず間に合わなかったとか、スタンパーの消耗が早かったとか、あるいは音質的にOKが出せなかったとか?)で、そうできなかったと推測される。


    蛇足ではあるが、それを聞いて思い出すのは、日本で1986年にリカットされたモノラルシリーズのこと。
    帯やシリーズ共通の解説文には、英国でオリジナルマスターから直接カッティングされたラッカーを使ったプレスであるかのような表現だったが、現物のrun-offを見ると、明らかに日本で用意された原盤を使ってのプレスだった(苦笑)。

    beatlwhite0506 (11)

    これも、当初は英国から原盤を取り寄せてプレスするつもりだったのだろうとは思うが、英国側が最終的にOKを出さず、かと言ってできあがっている印刷物を破棄するわけにもいかずそのまま使っただけというのがほぼ正しいところだろう。マスターは国内82年シリーズ用のものを、音を変えて(低域をブーストして)再利用している。

    そのことに気づくには、アナログ関連を含めたオーディオ機器の相当のグレードアップが必要だった。それまでは僕も恥ずかしながら英国カッティングと信じていたのだから……。




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    tag : Beatles ビートルズ 英国盤 LP DMM 旧CDマスター

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    White album 英国DMM盤

    いつも楽しく拝見させていただいてます。
    初めてコメントさせていただきます。

    記事を読んで、唯一持っているAppleマーク付き英国DMM盤を確認したところ、4面共D刻印有りで、マトリクス番号枝番も通常とは異なり、バーコードの数字の刻印も有りました。
    初期盤は通常のスタンパーを使い、後期盤にはDMMマザーが使われたのではないでしょうか?

    Re: White album 英国DMM盤

    megさん、こんばんは。はじめまして。

    > いつも楽しく拝見させていただいてます。

    どうもありがとうございます。

    > 記事を読んで、唯一持っているAppleマーク付き英国DMM盤を確認したところ、4面共D刻印有りで、マトリクス番号枝番も通常とは異なり、バーコードの数字の刻印も有りました。
    > 初期盤は通常のスタンパーを使い、後期盤にはDMMマザーが使われたのではないでしょうか?

    なるほど、それはありえる話ですね。
    今回紹介できなかった(見つからなかった)ものが、2009~2010年頃に購入した、かなりレイトなプレスなので、それは4面ともD刻印ありなのかもしれません。

    ただ、おぼろげな記憶では、レーベル面がフラットでなく窪みのあるオランダプレスだったように思うので、使用マスターは旧CD用デジタルマスターだとは思うのですが、DMMであるかどうかは何とも言えないですね。

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    JD

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    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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