サウンド・マン

    ここ1週間以上更新ができずじまいなのは、3日に2日は出張しているからだ。
    新規導入したSACD/CDプレーヤーの音質が、導入直後よりも随分と良くなっているのに、ゆっくりと音楽を聴く余裕がない。

    でも、出張の移動中はこの本のおかげで非常に心地よい時間を過ごせている。

    sound_man.jpg

    Glyn Johns著『サウンド・マン』。



    このブログを読んでいる方ならGlyn Johnsを知らない人はいないだろう。

    僕はこの本を読むまで、彼がどのように業界に入ったのかなど知る由もなかった。
    それだけでなく、どうして初期Rolling stonesのlive録音を手がけているのか?も昔から理由を知りたかった。
    その答えはここに書かれてある。
    さらには、60年代当時の業界の仕組みがどうであり、その後業界がどのように変化して現在に至っていくかなども読み取れる。

    そういう音楽業界や録音スタジオ、さらには、当時A&Rと呼ばれた人達の役割やポジションの話も興味深いし、それだけでなく、アーティスト・ミュージシャンやマネージャー、A&R達のつながり、などもだ。
    (例えば、Whoファンの間では悪者となっているShel Talmyは、実際どういう人だったのか?これを読むと違った角度で見えてきて面白い。)


    いや、それ以上に個人的に感動を覚えたのは、Glynが音楽とどう向き合っていたのか、音楽が彼に何を与えていたのか、などの話。
    特に最初の方で語られる内容を読みながら、僕も自分の中学時代、初めてのめり込んだ洋楽の衝撃や魅力など、もうすっかり忘れていたけれど、ちょっときらきらするような感覚を思い出した。
    「そうだそうだ!」と頷いたり共感したり、何とも素敵な時間を過ごすことができた。
    ほんと、これほどに楽しめる本は久しぶりだ。


    この本の原題は『Sound Man: A Life Recording Hits with The Rolling Stones, The Who, Led Zeppelin, The Eagles , Eric Clapton, The Faces. 』と、具体的にアーティスト名が記されている。
    でも、取り上げられていると言うか、登場するアーティストはもっともっと数多い。

    それに、語られるエピソードが本当に興味深く、これまで興味のなかったアーティストであっても、これを読んでしまうと、実際に録音された作品を聞いてみたくなって少し注文してしまった。

    他にも、実はレコードを持っているが全然聴いていない作品(そういうのは購入当時の僕の興味とレコードの内容が合致せずお蔵入りになっている)を引っ張り出して、再び聴いてみたいと思っている。

    と、ほぼ全ページにわたり、興味深く楽しく読み続けているところ。ちょっと端折った部分も、合計で3ページにも満たない。

    詳しくは、実際に読んで味わっていただくのが一番。
    特に録音に関する話に興味のある人には、絶好の1冊のように思えた。
    (個人的には、ジェフ・エメリックの本以上に。)



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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Glyn Johns サウンド・マン 録音 英国 60年代

    コメント

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    No title

    JDさんこんばんは。

    うへぇ、これは面白そうですね。
    高いのでこうやって紹介されないとなかなか買おうという気にならない本ですが、Amazonレヴュー読んでもかなり面白そうですし、オーダーしてしまいました。楽しみです。こっち系でもう一つ是非読みたいと思っているのが「細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた」なんですが、これもまだ買えていません。そのうち。。。

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。

    > オーダーしてしまいました。楽しみです。

    これは本当に面白いと言うか興味深いというか、楽しめると思いますよ。

    > こっち系でもう一つ是非読みたいと思っているのが「細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた」なんですが、これもまだ買えていません。そのうち。。。

    それ、僕も出張中に書店で見かけました。
    残念ながら中が読めないようにしてあったので内容には全く触れられず。
    今のところ特に興味ないのですが、いつか読める本屋で見かけたら、少し読んでみたいです。


    No title

    JDさんこんばんは。

    この本を手に入れてから2日で(夜更かししながら)読んでしまいました。本当に面白かったです。

    それからジョンズがかかわった録音の中で全く聞いたことも見たこともないような盤も多数ありましたが、とても興味が湧いて同じく数点オーダーしてしまいました。

    Re: No title

    こんばんは。
    お名前なしですが、Columbiaさんでしょうか?

    > この本を手に入れてから2日で(夜更かししながら)読んでしまいました。本当に面白かったです。

    一気に読みましたね(笑)

    > それからジョンズがかかわった録音の中で全く聞いたことも見たこともないような盤も多数ありましたが、とても興味が湧いて同じく数点オーダーしてしまいました。

    そうなりますよね。




    No title

    JDさんこんにちは。

    名前書くの忘れていましたが、私の発言でした。

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。

    > 名前書くの忘れていましたが、私の発言でした。

    間違っていなかったですね、良かった。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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