春の祭典(The Rite of Spring)

    Stravinskyの『春の祭典(The Rite of Spring)』を知ったのは高校の時。ロックだけでなくクラシックにも詳しい友人から現代音楽として紹介された。本来はバレエ音楽・管弦楽曲に分類されるのかな?

    中でも中古レコード屋で国内盤(帯なし)だと500円から買えるSolti指揮シカゴ交響楽団によるレコードは演奏・録音ともに素晴らしい。嶋護さんの著書『クラシック名録音 究極ガイド』にも取り上げられている(ただし掲載は本国英国Decca盤だ)。

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    *左:『クラシック名録音 究極ガイド』、中央:国内盤『春の祭典』Solti指揮シカゴ交響楽団、右:Speaker's corner盤




    『春の祭典(The Rite of Spring)』は、オーディオファンとしては、本当に聴き応えのある曲で、できるだけ大音量で聴きたい。
    特にSolti/シカゴ響のこれを大音量で聴くと、ジャンルを超えてアバンギャルドやパンクにさえ思えてしまうほどのインパクトがある。「ものすごい演奏だなぁ」と聴くたびに思えてしまう。

    僕が持っているLPは、国内盤が3枚と高音質盤を再発しているドイツのSpeakers corner盤のみ。

    国内盤3枚のうち、2枚は型番SLA-1060の国内で初登場した時のLP。
    もう1枚はステレオラボラトリーシリーズとして登場したもの。

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    *左:ステレオラボラトリーシリーズ、中央と右:SLA-1060の国内盤

    どうしてSLA-1060が2枚あるかと言うと、最初に買ったLPであまりに内容が良かったとわかったが、盤質が部分的にいまひとつだったため追加購入したからだ。初めに書いたとおり500円で買えた。

    ところが、両者同じSLA-1060なのに音が違った。不思議に思って見比べると別カッティングだった。

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    *国内盤ジャケット裏面(写真は表面に対して上下逆なので、取り出し口は常に右)

    片方は、英国製のメタルマザーを使ってプレスされている。つまり、英国カッティング盤だ。もう片方は国内カッティングだ。
    となると、英国カッティング盤は英国Decca盤に限りなく近い音質だと思われる。

    国内カッティング盤は、英国盤と世代が同一のマスターテープを使用しているのか?コピーテープ使用なのか?わからない。音を聴く限りは、1世代も差があるようには思えないが、英国カッティングのほうが音がシャープだしソリッドだ。

    けれども、国内カッティング盤は推測するに、当時(70年代半ば)の日本のオーディオ環境を考慮して、やや低域太目にカットしたとも考えられなくもない(しかし、傾向そのものはコピーテープに見られるものだとは思うけれど……)。

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    オーディオファン向けの商品、ステレオラボラトリーシリーズのLPは、見たところ国内カッティングのようだ。中高域は英国カッティング盤に似た印象を受け、低域については国内カッティング盤に似た印象を受ける。
    僕が中古で買ったものは、見た目は新品同様なのだけれど、A面の後半で中高域がやや歪っぽく聞こえる時がある。それが盤質に起因するのか、当初のカッティングからそうだったのかわからない。

    それにしてもこの曲、管楽器の雄叫びや打楽器の押し寄せる波のような低音域に圧倒される。そのダイナミックレンジの広大なこと!
    両面で30分強しかないけれど、本当に聴くたびに毎度ぞくぞくする曲だ。

    そう言えば、これは完全に蛇足だが、Mothers of inventionのアルバム『Absolutely free』にも引用されていた(笑)。

    今回はとりあえずここまで。

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    *Speakers corner盤

    近いうちに?続きを。Speakers corner盤は、そのときに。
    と言うのも、ステレオサウンド社から登場したSACD/CDの2枚組を購入したので。




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    テーマ : クラシック
    ジャンル : 音楽

    tag : 春の祭典 The Rite of Spring Decca レコード Solti指揮 シカゴ交響楽団

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    No title

    JDさんこんばんは。

    そうそう、ストラヴィンスキーと言えばフランク・ザッパが大好きだと言っていたのをずっと覚えていていつかは聴いてみたいと思っていたのですが、とっかかりやタイミングが合わなくて聴かないままになっておりました。

    こちらで今回良さそうだと思えましたので是非聴いてみたいと思います!

    Re: No title

    Columbiaさん、こんにちは。

    > そうそう、ストラヴィンスキーと言えばフランク・ザッパが大好きだと言っていたのをずっと覚えていていつかは聴いてみたいと思っていたのですが、とっかかりやタイミングが合わなくて聴かないままになっておりました。

    そうでしたか。是非今回を取っ掛かりにしてください(笑)。

    > こちらで今回良さそうだと思えましたので是非聴いてみたいと思います!

    Solti指揮シカゴ交響楽団によるレコードの場合、最も出回っている国内盤LPをお勧めします。帯ありでも1000円しないと思います。
    逆にSpeakers corner盤はお勧めしません(このタイトルに関しては)。



    No title

    こんにちは
    このレコードは高音質盤なのですね。
    STEREO SOUND社からシングルSACD+CDが約5千円で出ていて食指が動いていますが、国内版の中古LPでもよさそうなので、探してみます。参考になりました。

    それと、ディアゴのビートルズは、外国のYou Tuber によれば、2012年ステレオ盤と同じようです。親指を下に差してましたので、買って損した感じでした。

    Re: No title

    kirinさん、こんばんは。

    > このレコードは高音質盤なのですね。

    正確に言えば、優秀録音盤になるかと思います。
    オーディオラボシリーズは高音質盤扱いなのかもしれませんが、音質的には初版との比較でさほど差はないように思います。何よりも元が圧倒的に良いので。

    > STEREO SOUND社からシングルSACD+CDが約5千円で出ていて食指が動いていますが、

    僕もそれを買いました。LPとSACDとを比較するのは、あくまで参考レベルのように思いますが、個人的には一長一短。どちらもそれぞれに異なる良さがありました。

    国内初期LPは聴くに値するレコードだと思うのと、安価ということで、個人的にはお勧めです。

    > それと、ディアゴのビートルズは、外国のYou Tuber によれば、2012年ステレオ盤と同じようです。親指を下に差してましたので、買って損した感じでした。

    そうですか。そのシリーズは日本でも発売されるのでしょうか?期待せずに待っておこうと思います。

    No title

    JDさんこんにちは
    時々のぞかせてもらっています。
    自分の趣味はJDさんとかなり被るのですが、ELVISやPUNK系の記事にコメントがあまりつかないのが少しさみしいです。

    こちらの盤についてこんな記事を見つけました

    http://www.phileweb.com/review/article/201611/08/2285_3.html

    オリジナル、国内盤、Speakers corner盤でRIAAが微妙に異なる?という記事です
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    気がつけばブログ開始から5年半が経過。自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。ただし、You tube動画を貼ることは未だに抵抗がある。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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