デジタルファイル再生とアナログレコード再生

    「デジタルファイル再生とアナログレコード再生」について、思うことを記してみようと、ふと思った。

    あくまで雑感なので、特に何か結論がある内容ではない・・・・・・あらかじめお断りしておく。


    まず、アナログレコードはご存知のとおり、プレスされた商品になるまでに多くの工程が存在するし、物理的に外周と内周とで音質差があり、独自のEQカーブもある。そのような物理的な制限や条件が内在するメディアだ。

    何よりも、再生機器(プレーヤー、トーンアーム、カートリッジ、Phonoイコなど)や設置台にそれなりの費用を注がないとレコードに刻まれた音信号をある程度の音質で再生できない。

    音質だけを捉えるならば、マスターテープから直接複製され、若干音を整えて商品化されたHi-resのようなファイル(デジタル音源)のほうが、ポテンシャルとしては高音質だと僕は思っている。

    それに、ファイル再生の方がアナログ再生よりも投資額が少なくて、より高音質再生が可能(なはず)。

    オーディオという趣味にそれなりに投資できる年代の人は別として、若い人がそちらを使うのは費用的にも音質的にも合理的な話だ。

    それはわかった上でアナログを楽しむのは、個々人の理由があってしかるべきだろう。
    思いつくものを列挙する。

    ・使用オーディオのグレードがそもそも、アナログ再生>デジタルファイル再生 だから
    ・使用オーディオが古く、CDを超える器の再生など望めないから(250Hz~16KHz程度しか再生されない)Hi-resは不要
    ・アナログの方が音質が不利なのはわかっているが、音の質感に変えがたいものがあると思っているから
    ・音源ファイルの再生は味気ないと思えるから
    ・ファイル再生のシステムはまだまだ未成熟で、あと5年もすればもっと安価・高音質で使いやすいものが出ると思うので、今は待ちの姿勢
    ・ファイル再生に関心がないから
    ・ファイル再生のやり方がわからないから

    一番最後の最もお粗末な理由は別として、僕の見方だとどうしても使用するオーディオ機器が前提での話になってしまう(笑)。味気ない、あるいは関心がないだけが例外か。
    他にもまだ理由は、ひとそれぞれあるかもしれないし。

    再度記すが、Hi-resやDSDの音源ファイルは、音質的にはアナログレコードよりもポテンシャルは高いと僕は思っている。

    でも僕がそこに踏み込まない理由は、手持ちのレコードやCD/SACDなどのソフトを数多く保有しすぎているからなのかなと思える。

    より良い音質で聴けるなら、ファイル再生の環境も追加しようと思うのがオーディオファンにとって普通の発想ならば、この点についてはオーディオファンになりきれていない。
    現在多すぎるほど持っているレコードを、それなりの音質で再生できればそれで十分ではなかろうか、と言う考えだ。

    いやいやいや、そう言えば思い出したが、CDが登場したときもあえてCDを買わずにアナログで通してきた。
    CDプレーヤーの導入も遅かったし、保有するソフトの数もアナログのほうがずっと多い。

    なるほど(笑)、結局アナログに対する思い入れが強いから、ファイル再生にはまだまだ興味が湧かないのかもね。


    ちなみに、新品レコードを買うと、たまに付属しているmp3音源のダウンロード。
    僕は95%以上ダウンロードしていない。聴かないから。
    ダウンロードしたタイトルは覚えているもので5点程度か。それらはPCで作業しながらBGMを聴きたいときに再生している。1500円ほどのスピーカーにつないでいて、音質は劣悪だ(苦笑)。


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    テーマ : オーディオ
    ジャンル : 音楽

    tag : レコード再生 デジタル音源 ハイレゾ再生

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    No title

    こんばんは
    昔はPCオーディオでのハイレゾ再生もしていましたが、HDDが突然壊れて以来やめました(笑)。ハイレゾはディスク以外ではUSBで少しやっているだけです。
    今年はアナログ(ヴァイナル)を買う比率が増えました。安いものばかりですけれど。音の好みとともに、あのサイズのジャケットを見ながら聴くのが一番いいのかなと思います。そういう脳になっているんでしょうかね。結局、音楽の好みと同様に、10代の頃に熱心に聴いていた方法が一生影響してしまうのか?などと考えています。

    Re: No title

    ニブさん、こんばんは。
    お久しぶりです。
    偶然にもまたSylvieの記事をアップしたところでした。

    > 昔はPCオーディオでのハイレゾ再生もしていましたが、HDDが突然壊れて以来やめました(笑)。ハイレゾはディスク以外ではUSBで少しやっているだけです。

    HDDは突然壊れますよね。リスクがありますね。
    3年使ったら新たなHDDにコピーしたほうが良いかもしれません。
    何を選んでも長所短所がありますね。

    > 今年はアナログ(ヴァイナル)を買う比率が増えました。安いものばかりですけれど。音の好みとともに、あのサイズのジャケットを見ながら聴くのが一番いいのかなと思います。そういう脳になっているんでしょうかね。結局、音楽の好みと同様に、10代の頃に熱心に聴いていた方法が一生影響してしまうのか?などと考えています。

    なるほど、10代の頃に熱心に聴いていた方法が一生影響してしまう・・・ですか。
    僕はそれをずっと続けているので、まさにその通りですね(笑)。
    CDでスタートした人やファイル再生でスタートした人が今後どうなるのか?興味が湧きますね。




    No title

    拙はPCオーディオでハイレゾ再生を始めて早5年の歳月が経ちましたが、現在ハイレゾで聴く時間はめっきり減りました。音源は決して安くないし(以前円高のころに海外のHDtracksから購入していたときは安かったのですが)、やっぱりパッケージが付かない味気なさは残ります。すでにアナログで所有しているリイシューものを買うときは気にしてなかったんですが、初めて購入する新作の場合は、やはりパッケージが必要です。せめてPDFが付いていればいいんですが、それもほとんどの場合ありません。
    そして、もうひとつの難点は、PCからのハイレゾ再生は、データ容量(特にDSD再生の場合)によってバッファ設定など最適化の指定が異なるため、それをチェックしなければたちどころに不具合を起こすことです。全部が自動化されていればと思うのですが、ハードの投資額が安くて済むというのは、すべて自己責任で管理するという結局そういうことなんですね。
    ということで、「日々の雑事を忘れて心底リラックスして音楽を楽しむ」ということと、「手間がかかっても高音質で聴くことにこだわる」のふたつを天秤にかけるなら、今の拙は前者に傾くということでしょうか。ひたすらハード面での趣味性を追求するなら、ハイレゾは最高に面白いんですけどね。

    Re: No title

    路傍さん、こんばんは。
    興味深いお話、ありがとうございます。

    ダウンロード購入する音源ファイルの場合、パッケージなしなのはわかります。
    それこそ、ただの音源データですね。
    レコードに付属したMP3ダウンロードで手に入れた音源もそんな感じでした。
    確かにそれらは、レコードやCDなど物理メディアと違って味気ないですね。
    レコードやカセットテープが今再び脚光を浴びるのは、物理メディアへの回帰傾向とも考えられます。

    > そして、もうひとつの難点は、PCからのハイレゾ再生は、データ容量(特にDSD再生の場合)によってバッファ設定など最適化の指定が異なるため、それをチェックしなければたちどころに不具合を起こすことです。全部が自動化されていればと思うのですが、ハードの投資額が安くて済むというのは、すべて自己責任で管理するという結局そういうことなんですね。

    再生方法の選択肢は幅広いはずですが、PCからの再生の場合、それなりに失敗しながら学ぶ必要があるのかなと思っていました。
    僕はそれだとちょっと面倒に思えていたので、Sonyから発売されたような単品コンポスタイルのファイルプレーヤーなら導入もありかなと思えていました。

    > ということで、「日々の雑事を忘れて心底リラックスして音楽を楽しむ」ということと、「手間がかかっても高音質で聴くことにこだわる」のふたつを天秤にかけるなら、今の拙は前者に傾くということでしょうか。ひたすらハード面での趣味性を追求するなら、ハイレゾは最高に面白いんですけどね。

    趣味性の追求と言うか、よりマスターに近い高音質再生という意味でファイル再生には興味がないことはないんですが、僕も手間をかけてまで聴く余裕がないですね。

    それと、最初に書かれた味気なさを考えると、物理メディアと音源ファイルの両方が発売された場合、後者のみしか購入しないなどということに耐えられるのか?ちょっと疑問です。



    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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