Rolling Stones No.2

    Rolling Stonesの英国での2ndアルバム『Rolling Stones No.2』(1965年1月の発売)は、個人的には馴染みが薄い。当然ながら米国での2nd『12x5』の方に馴染んでいるため。

    とは言え、手持ちを調べたら何枚もあったので、この場で紹介しておこう。

    RSNO2 (3)
    *英国オリジナルMono盤、90年代の英国訪問時に購入、当時の為替レートで5000円ぐらい(今ならもっと安いだろう)


    僕の場合、A-1「Everybody needs somebody to love」は、米国3rdアルバム収録の別テイクのほうを聴き馴染んでいて、『Rolling Stones No.2』収録テイクはやたらと長い印象を受けてしまう。アドリブとは言え、この演奏の引き伸ばし?は、その後アルバム『Aftermath』に収録される「Going home」と同じような印象を受ける。

    RSNO2 (6)
    *ジャケット裏面、ぼろいのがよくわかる

    それにしても、A-1、A-2と音質が悪く、A-3で急に音がクリアになる。
    それは収録スタジオが異なるためで、A-1、2&B-4はRCAスタジオでの収録とのこと。この録音分の音質がひどい。

    70年代(と言っても後期だろう)の英国再発盤は、全体的に音質がひどく(悪く)なっている。

    RSNO2 (9)
    *ジャケットはコーティング無し

    西ドイツでは、独自編集盤『Around and around』に続く3枚目のアルバムとして『Rolling Stones No.2』は登場している。アルバムタイトルはNo.3とすべきだが(苦笑)。

    RSNO2 (12)
    *西ドイツオリジナル(初版)

    この西ドイツ盤の音質は、英国オリジナルよりも劣るが、英国再発盤よりはまし。

    面白いのは、ジャケット写真。
    なんと、写真がトリミング無しで使われているため、英国盤でカットされている部分までも見える。

    80年代のドイツ再発盤(レーベルがLondonに変更後)には『Rolling Stones Vol.2』とタイトルが入れられた。

    RSNO2 (18)

    この再発LP、実はCD用のマスターから作られたものと思っていたのだが、日本以外ではこのアルバムはCD化されていないので、僕の推測は外れた。

    けれども、音を聴く限りにおいては、過去のマスターでなく新たなマスターから製作されたように思える。同じドイツ盤での比較だと、こちらのほうが(音は線が細めだが)細かな音まで再生されるし低音域も改善されている。曲によっては、英国オリジナルに次いで音が良いかなと思えてしまう。やや高域が強めか。いずれによ再生帯域が広がって、今風の音に近い。全曲Monoのまま。

    次は60年代後期~70年代初期のオランダ盤。
    オランダでも『Around and around』が発売されていたのだろうか?アルバムタイトルが『Rolling Stones - 3』となっている。

    RSNO2 (25)
    *ジャケット表はコーティングあり

    このレコード、西ドイツオリジナルのMonoよりも音質的には英国オリジナルに近いMono。

    そして、80年代に初めて登場した国内盤。
    但し、僕が持っているのはその再発盤で1800円になったもの。

    RSNO2 (15)

    国内盤は初登場時点から4曲がステレオ音源で収録されている。この再発盤も同じだし、当時?発売されたCDも同じようだ。

    ただ、音質的にはMono音源の曲は今ひとつで、対照的にStereo音源の音質は良い。
    同じLPなのに使用マスターが全く別物っぽい気がする。
    僕はCDは持っていないので、CDが同様の印象かどうかは不明。

    ここまでの各LPの音質を(Mono音源のみ)比較すると、英国オリジナル>西ドイツ再発あるいはオランダ再発(両者の音は傾向が随分違う)>西ドイツオリジナル>英国再発あるいは日本と言うのが、僕のオーディオでの音質比較。


    そして、2010年に登場した「60年代ボックス」に収録されたDSDデジタルマスターを使用したLP。

    RSNO2 (27)
    *このアルバムのDSDマスター盤は、このLPが初登場

    ここでRCAスタジオで録音された曲の音質が確実に1ランクは良くなった。マスターにより近づいた音になっている。けれども、A-3の英国オリジナルMonoでも音がそれなりに良かった曲については、RCA録音ほどの音質向上はない。それぞれに良さがあって、僕としては優劣つけがたい。

    最後に今年のMono LP Box収録盤。これも2010年盤と同様、DSDマスターを使用。

    RSNO2 (31)
    *ジャケットは両面コーティング、画質は1ランク落ちた

    新たにリマスタリングされたとのことなので、2010年盤よりも微妙に音が良くなるかなと思っていたが、A面1~3までを聴いての比較は、2010年盤の方が逆に微妙に良いのかなと思えてしまった。そのあたりは、使用するカートリッジやオーディオ機器との兼ね合いもあると思うので、とりあえず同等の音質ということにしておこうと思う。

    これらDSDマスター使用盤は、RCA録音の曲に関しては英国オリジナルMonoよりも音質は良い。

    RSNO2 (38)
    *忘れていたが、英国オリジナル盤のレーベル

    なお、今回の比較はあえてMonoカートリッジでなく、ステレオカートリッジで行った(Denon DL-103R)。と言うのも、Mono LP Box収録盤をMonoカートリッジ(AT33-Mono)で聴いた際に、高域に音の干渉があるように聴こえたため。

    つまり、Monoだけれどカッティングヘッドはステレオなので(何かで読んだが、現在Monoヘッドのカッティングマシンは存在しないとの話)、モノラルカートリッジでの再生では左右の同一音源同士が干渉しているように聴こえるアルバムがあった。干渉すると音がへこんだり、にじんだりしてしまう。

    モノラル再生は、本来はスピーカー1本が基本なので、ステレオカートリッジで片方のチャンネルのみを聴けば良い。オリジナル盤については逆にMonoカートリッジで聴いたほうがノイズが減るのは事実。

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    tag : Rolling Stones No.2 Mono レコード モノラル ローリング・ストーンズ

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    ジャケットは・・・

    こんにちは~
    NO.2は英国オリジのジャケットは裏にフリップ有りタイプと無しタイプがあるんですよね・・・私はオリジナルのBIG DECCAとBOXED DECCAの2枚持つていますがBIG DECCAのジャケットは以前はフリップ有を持っていたのですがかなりボロかったので買い換えた時フリップ無しになってしまいました。
    一般的にはフリップ有りが初回盤と思うのですが某雑誌では同時に店頭に並んだようですとあったのでどちらも初回盤として扱われているとのことですね・・・真相はどうなんでしょうかね?

    Re: ジャケットは・・・

    TETSUさん、こんばんは~。

    > NO.2は英国オリジのジャケットは裏にフリップ有りタイプと無しタイプがあるんですよね・・・
    > 一般的にはフリップ有りが初回盤と思うのですが某雑誌では同時に店頭に並んだようですとあったのでどちらも初回盤として扱われているとのことですね・・・真相はどうなんでしょうかね?

    僕も某雑誌と同じ意見ですね。
    理由としては、1stアルバムの最初期盤(B面マト1)がフリップバックなしだったこと(*僕が買ったもの)。
    2枚持っているNo.2の両方がフリップバックなしで、表のコーティングの状態のぼろさから初期盤に間違いないと経験的に判断できること(マトは1A/1Aと2A/1Aです)。
    これらの点からそう考えています。




    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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