『Rhapsody Japan』発売スペシャルミニコンサート2016/村治佳織

    土曜日に関西で行われた村治佳織『Rhapsody Japan』発売スペシャルミニコンサート2016を観てきた。
    (名前呼び捨ては気が引けるので、以後はさんづけで)

    新録音によるアルバム発売は5年振りとのこと。
    偶然Tower records on lineでアルバム『Rhapsody Japan』の告知を見て、何年も聴いていなかった気がして、すぐに予約を入れた。

    Rhapsody Japan
    *僕が購入した初回限定盤



    実際にここ数年は、結婚されたという情報以外、あまり演奏活動の話は聞こえてこなかったし、療養の結果も知らなかったほどだった。

    会場に現れた村治さんは、(前回コンサートに足を運んだのが何年前か覚えていないが)以前と変わりなく、美しく年齢を重ねているように見えた。

    演奏曲数は少なかったが、不思議と、演奏の余韻が今も続いているような感覚がある。それは、初めて村治さんのコンサートを観たときに味わった記憶があるが、それ以降は僕が(10数回は演奏を観に行っているので)慣れてしまったのか、長く続いた記憶は無い。
    そういうこともあって、これはブログに書き記しておこうと思った。

    一人で演奏するクラシックギター曲と言うのは、僕の感覚では、発せられる音だけでなく無音部分も重要という認識がある。それが正しい聴き方かそうでないかはわからないが。

    音量の小さな楽器ゆえということが基本的な理由なのだけれど、曲が無音と常に一体のように思え、演奏と同時に無音を聴くような……耳を澄ませば澄ますほどに静寂を聴くというか(笑)。

    僕は、ロドリーゴの楽曲を演奏していたビクター時代の頃、とても好きで良く聴いていた。
    でもいつの間にか、ほとんど聴かなくなっていた。
    きっとその頃の僕は、そういう静寂を聴くのが好きだったのだろうと思う。

    今調べると、僕が最後に買ったCDは2009年の『ポートレイツ』だった(その後、ビクター時代の作品のSACD化があり、それも購入しているが)。その頃がコンサートに出かけた最後かなと思う。

    さて、余計な話はここまでとしよう。

    当日はとても少ない観客数の演奏会だった。と言うのも、アルバム発売記念イベント公演で、CD購入者が応募し、抽選で選ばれた人が招待される公演だったから。
    おかげでとても小さな会場で間近で演奏を観れた・聴けた。凄くラッキーだった。福岡から観に出かけた甲斐があった。
    かなり前だが、東京に住んでいた頃に同じような公演に足を運んだ記憶がある。でも、今回ほど近くはなかった。

    コンサート会場では、2000年以降か?イクリプスのスピーカーを置いて演奏するようになったが、それ以前は大きなホールでの演奏でもギター一本のみで、さすがに微弱な音量のパートではステージから遠い客席で聴いているとギターの音よりも周りの人の気配のほうが気になってしまうほどだった。
    とは言え、あんな大きなホールでよくギター一本でかなりの音量を出せるものだとは思ったが。

    今回イクリプスのスピーカーは無かったが、マイクでも音を拾っていたようだ。
    けれど、会場が小さく客席がステージに近かったので、直接聞こえるのはほぼ生音だったように思う。

    今までには無かったが、珍しく1曲のみ通常とは別のギターで演奏してくれた。
    デビュー時に使用していたというそのギターは音量が大きいとのことで、それは事前説明がなくともわかるほどに違った。その他はここ10年来愛用しているギターでの演奏。

    アルバム『Rhapsody Japan』には、日本のメロデイも収録されているが、当日演奏してくれた「コユンババ」のような曲の方がタイプ的には好みだ。また村治さんのオリジナル曲も新鮮だった。オリジナル曲の演奏もあった。
    他にはアルバム録音についての話を聞く事ができて、僕のような録音好きには興味深いと言うか、面白かった。

    KMCD (3)
    *サイン会ではCD裏面にあたるインサートにサインしてもらった(僕の感覚では、このCDだとここがベスト)

    短い公演で演奏曲目も少なかったが、久しぶりに良い音・音楽・演奏、演奏家に出会えた。

    今、CD『Rhapsody Japan』をかけながら書いているが、CDで聴くよりも生で聴くほうがさらに良い。
    それは常々思うことだ。



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    テーマ : 日記
    ジャンル : 音楽

    tag : 村治佳織 Rhapsody Japan ラプソディー・ジャパン クラシックギター

    コメント

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    No title

    JDさんこんばんは。

    うわぁ、いいコンサートに行かれましたね。村治さんの音楽自体には今まで興味を持ったことはなかったんですが、学生時代にちょっとだけクラシックギターを練習していて、その時ナルシソ・イエペスのCDを購入して聴きながら練習していました。

    録音に関しての話はどんな話だったのか興味ありますね。これも小さい会場で少人数だったからこそ話されたのかもしれないですね。

    このアルバム、「Decca」ロゴがたまらんですね(笑)。

    私も懐かしくなってクラシックギターの名曲とオリジナルが2枚組に収録されている村治さんのベスト盤をオーダーしてしまいました。イエペスの録音が割と古いものだったので(1955年)、「最新のクラシックギター録音は音響的にどうなのよ?」という興味もあって。

    No title

    JDさん、こんにちは。
    久しぶりに書き込みさせていただきます。

    JDさんがクラシックをお聞きになるとは、
    失礼ながら意外でした。ゴメンなさい。

    村治さんといえば、20年以上前にTVのスタジオライブでの演奏が強く印象に残っています。当時まだ、中学生か高校生の頃だったと思いますが、パガニーニのカプリースを演奏されました。

    この曲、通常はバイオリンの曲なんでしょうが、ギターの曲として刷り込まれてしまいました!(TV用にアレンジされていたことも随分後になってから知りました。)

    当時ビデオに録画しましたが、どこかにいってしまい、長らく幻の演奏でしたが、今ではYouTubeで見ることが出来ます。

    いつの間にか、あまり聞かなくなっていましたが、最近ではビートルズの来日50周年特番で演奏されてて、ちょっぴり嬉しかったです。

    話がそれますが、ハリウッドボウルのLPは残念でしたね。
    2枚組と思っていましたが、1枚に曲を詰め込んでいて
    音質は期待できないかもと思い、購入は見送りました。

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。

    > うわぁ、いいコンサートに行かれましたね。村治さんの音楽自体には今まで興味を持ったことはなかったんですが、学生時代にちょっとだけクラシックギターを練習していて、その時ナルシソ・イエペスのCDを購入して聴きながら練習していました。

    僕もイエペスのCDを一時期聴いてました(笑)。
    でも、クラシックギターを弾くことには興味は無かったですね。今も弾けますか?

    > 録音に関しての話はどんな話だったのか興味ありますね。これも小さい会場で少人数だったからこそ話されたのかもしれないですね。

    イベント自体、演奏とトークという内容だったので、今回のアルバム制作の話をしてくれました。
    録音そのものよりも、曲を仕上げる過程としてのスタジオ作業というほうが適切ですね。
    記憶に誤りがなければ、初めてDeccaの録音チームが日本に来て収録したとのこと。

    > このアルバム、「Decca」ロゴがたまらんですね(笑)。

    あくまで僕の印象ですが、Deccaと契約して以降、音楽だけでなくビジュアル重視の売り方になった気がして・・・・・・それって、現在のクラシック会での世界的な販売戦略なのかなと。

    > 私も懐かしくなってクラシックギターの名曲とオリジナルが2枚組に収録されている村治さんのベスト盤をオーダーしてしまいました。イエペスの録音が割と古いものだったので(1955年)、「最新のクラシックギター録音は音響的にどうなのよ?」という興味もあって。

    そうですか。やはりイエペスの録音とはもう時代が違うのは確実ですね。
    Decca移籍第一弾のアルバムはオーディオ誌の優秀録音に選定されていた気がします・・・・・・記憶が正しければ。


    Re: No title

    ふるるさん、こんばんは。
    お久しぶりです。

    > JDさんがクラシックをお聞きになるとは、
    > 失礼ながら意外でした。ゴメンなさい。

    あ、そうでしたか。確かに、ロックがメインですもんね。
    クラシックはちょうど今頃の季節(冬)に聴く頻度が上がります。でも、今年は買ったままのLPやCDが多く、それらをさばくことに専念しそうです。

    実は、このカテゴリー「コンサート」は本来クラシックメインになるかなと思ってのものでした。
    初回はマーラーの交響曲第5番を聴いての話でした。
    東京にいた頃は年に最低一回はクラシックを聴きに行ってました。
    やはり生楽器の音を味わうには、クラシックのコンサートが絶好の機会なので。
    でも福岡に来てから、ちょっと遠ざかってます。

    > 村治さんといえば、20年以上前にTVのスタジオライブでの演奏が強く印象に残っています。当時まだ、中学生か高校生の頃だったと思いますが、パガニーニのカプリースを演奏されました。
    > この曲、通常はバイオリンの曲なんでしょうが、ギターの曲として刷り込まれてしまいました!(TV用にアレンジされていたことも随分後になってから知りました。)
    > 当時ビデオに録画しましたが、どこかにいってしまい、長らく幻の演奏でしたが、今ではYouTubeで見ることが出来ます。

    You tubeで見てみました。あの曲ですね。
    演奏のたたずまいは昔から変わっていませんね。
    僕はたぶん、この2年後くらいから村治さんを聴きはじめたように思います。
    これを観ると確かにギター曲と思えても当然だと思いました。

    > 話がそれますが、ハリウッドボウルのLPは残念でしたね。
    > 2枚組と思っていましたが、1枚に曲を詰め込んでいて
    > 音質は期待できないかもと思い、購入は見送りました。

    たぶん、1枚のLPでも製造品質が良ければまずまず大丈夫な収録時間だと思います。
    大量生産したので品質がおろそかになったのかもしれないですし、僕がハズレ品質を引いてしまったのかもしれません。日曜に再度聴きましたが、やはり音質は今ひとつでした。高い買い物だっただけにがっかりでした。



    No title

    JDさん こんばんは。

    師走の何かと慌しい中、
    ご丁寧な返信を下さりありがとうございます(嬉)。

    自分も、学生時代、4年間でしたがクラシックギター中心のアンサンブルで伴奏パートを担当したことがあります。
    (曲によりドラムやキーボード等もありのスタイルで演目もポピュラー音楽全般でしたが)

    当時、年2回の定期演奏会を目標に良く練習に励んだものです。初めて区のホールのステージの上でリハーサルをした時、普段の練習室での音の響きと全然違うのでビックリしました。

    全くの初心者から始めましたので、満足な演奏になってきたかなと思えるようになってきた時には4年生で、来年はもうないのかと残念な思いをしたものです。

    そういえば、最後の演奏会は直前の校内の練習室でのリハーサルの出来が良すぎて、本番は普通になってしまったとゆうこともありました。

    もうギターの練習をすることも無くなりましたが、練習を思いつきでラジカセでラインとかでなく、直接録音して聞いたことがあり、自分の拙い演奏でも何だか新鮮でワクワクしたものです。

    もう全然弾けませんが、初めて覚えた「スタンド バイ ミー」のコードは今でも覚えています。(4コードですよね。)

    それから、YouTubeでの村治さんの映像、久しぶりに見たんですが初見のものがアップしてありました。自分が感激したのは、ニュース番組の方ではない方です。

    ハリウッドボウルのLP、収録曲数的に音質へのデメリットはそれほどないとの事、そうなんですね。勉強になります。ありがとうございます。

    ブログの話題とあまり関係のない話題を長々と失礼しました。
    (これからもブログの更新、楽しみにしております。)

    Re: No title

    ふるるさん、こんばんは。
    どういたしまして。

    > 自分も、学生時代、4年間でしたがクラシックギター中心のアンサンブルで伴奏パートを担当したことがあります。
    > (曲によりドラムやキーボード等もありのスタイルで演目もポピュラー音楽全般でしたが)

    そうだったんですね。

    > 当時、年2回の定期演奏会を目標に良く練習に励んだものです。初めて区のホールのステージの上でリハーサルをした時、普段の練習室での音の響きと全然違うのでビックリしました。

    生楽器は特にそうでしょうね。ステージによっては音がつかみにくいというか。
    屋外だとさらに音が違うのでやりにくいですよ(逆の意見もあるかもしれませんが)。

    > そういえば、最後の演奏会は直前の校内の練習室でのリハーサルの出来が良すぎて、本番は普通になってしまったとゆうこともありました。

    そういうの、ありますね。
    たぶんプロの録音は、そういうベストな瞬間を収めるために何度もテイクを重ねるのだと思います。

    > もうギターの練習をすることも無くなりましたが、練習を思いつきでラジカセでラインとかでなく、直接録音して聞いたことがあり、自分の拙い演奏でも何だか新鮮でワクワクしたものです。

    その感覚は、よくわかる気がします。
    僕の場合、今でも中学生の頃に録音・再生して聴いた感動(大げさですが)と変わらないものを宅録で味わえます(と言いながら半年以上やってないですね・・・・・・)。

    > それから、YouTubeでの村治さんの映像、久しぶりに見たんですが初見のものがアップしてありました。自分が感激したのは、ニュース番組の方ではない方です。

    95年出演分ですかね。
    先ほどCDを取り出してみたら、デビューCDの1曲目でした。

    > ブログの話題とあまり関係のない話題を長々と失礼しました。

    いえいえ。
    コメントいただき、ありがとうございました。

    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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