No stone unturned

    このアルバムをこの1年で最低1度聴いた日本人は何人くらいなのだろう?

    1973年英国発売のアルバム未収録曲を集めたマニア向けのアルバム『No stone unturned』。

    RSNSU (12)
    *ジャケット表はコーティングあり




    『Rolling stones in Mono』LP Boxにて新たに作られた編集盤『Stray Cats』を聴く前に、以前出ていたLPの音質を把握しようと引っ張り出してきた。日本での発売元がポリドールに移行してからの再発盤も。

    RSNSU (3)
    *左から、国内盤、英国盤、英国1stEP

    そうなると、Rolling stonesの英国1stEPも聴く必要があり、さらには、こんな編集盤も。

    RSNSU (18)

    LP時代の国内独自編集盤として名高い?キングレコード時代の国内盤LPには未収録だった曲を集めた『ア・ローリング・ストーン・ギャザーズ・ノー・モス』。

    80年代に発売元がポリドールに移行した際に、それまで日本では未発売だった英国オリジナル仕様・米国オリジナル仕様のLPが初登場したため、この編集盤はほぼ不要なのでは?と思えなくも無いのだが、ポリドールからも発売された。
    *キング盤とこれとが中古屋で安価で売られていて、帯つきのこちらを買った記憶がある

    『No stone unturned』の国内盤はどういうわけか全曲monoとなっているが、英国オリジナル盤ではstereo/擬似stereo/monoが混ざっている。

    RSNSU (14)
    *再発盤初版はカラーレコードだった

    にもかかわらず、音質は明らかに英国盤の方が良い。使用されているマスターテープの世代が違うことは音を聴けば確実にわかる。
    それどころか、国内編集盤『ア・ローリング・ストーン・ギャザーズ・ノー・モス』に至っては、さらに音質劣化が進んでいる。
    (もしかすると、キング盤のほうが音が良いのかも)


    昔からRolling stonesのレコードは音が悪いと思っていたが、こうやって改めて聴くと、本当に音質が悪い(苦笑)。それは、大元の録音のせいというよりも、日本で使用されたマスターテープのクオリティがひどかったことが大きく影響している。やたらと中音域が膨らんだ、ナローレンジでくぐもったサウンド。

    今日、前述の編集盤『Stray Cats』のLP1枚目を初めて聴いたが、もしこの音質で昔から発売されていたなら、音質が悪いという印象はほとんど抱かずに済んだのかもしれない。

    RSNSU (8)
    *裏面 国内盤ジャケットの色味は英国盤よりも自然だ

    とは言え、『Stray Cats』LP1枚目に収録のシングルA面曲「19th nervous breakdown」は、2002年のDSDマスターによるリリース時よりもノイズ軽減作業による音質変化(劣化でもあり、音質調整でもある)は少ない気がするが、マスターテープの経年劣化によるのか?音はへたってきている印象を受けた。

    試しに、80年代のAbkcoマスターを使用したLPを聴くと、こちらのほうが劣化は少ない。けれども、この時点で既に劣化を感じる。

    それよりも、『No stone unturned』同様、70年代に登場した英国編集盤『Rock'rolling stones』を聴くと(微妙な擬似ステレオ)、一番音が良いと思えてしまう。

    音を聴く限り、シングル用のマスターのコピー(の擬似ステレオ)であり、DSDマスタリング盤と比較すればナローレンジで解像度が低い音だが、マスターテープが劣化していないだけでこれだけ印象が違うのか!?と驚いてしまう。

    こういう音の違いって、うまい表現が見つからないのだが、聴けば違いがわかる。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Rolling Stones in Mono レコード ボックスセット DSD モノラル

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    No title

    JDさん、こんばんは。

    「Stray Cats」の "19th Nervous Breakdown" はそのボーカル周りにヒス・ノイズが乗っかっていることから、従来とは別のミックスの可能性があります(実は2002年盤でも、この曲はイントロ部分のみミックス・バランスの異なるものが繋ぎ合わせられています)。

    Re: No title

    foolishprideさん、こんばんは。

    > 「Stray Cats」の "19th Nervous Breakdown" はそのボーカル周りにヒス・ノイズが乗っかっていることから、従来とは別のミックスの可能性があります(実は2002年盤でも、この曲はイントロ部分のみミックス・バランスの異なるものが繋ぎ合わせられています)。

    なんと、デジタル音源ゆえ、そういう編集が施されたトラックもあったんですね!
    最初からそういう切り貼り編集など無縁だと思い込んで聴いていたので、驚きでした。

    02音源で、イントロのギターの歪みをわざわざデジタルノイズ処理作業で消したことにより音が丸くなってしまって、この曲のサウンドに含まれていた歯切れの良さや荒っぽさが失せて、僕には魅力が減ってしまった曲でした。

    今回のボックスのLPだと最内周にあるせいか?あんまり音が良い気がしませんでしたが、音の質感がちよっと変わったなとは思っていました。

    2010年の60年代LPボックスの時には、少し音質が向上している気がしました。
    それはマスタリングをやり直したのかなと思っていました。

    今回も同様に新たにマスタリングをやり直したのかな?と思いましたが・・・・・・別ミックスとは、別のアナログマスターを用意した可能性があるってことですよね?それは十分にありえますね。




    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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