またまた、AT THE HOLLYWOOD BOWLの録音について

    久しぶりにレコードコレクター誌を購入した、電車移動の間の手持ち無沙汰解消に。
    当然、メインの記事がBeatlesのハリウッドボウルだったから。

    rekokore (2)

    目を通す前から想像していたが、やはり記事はプレス向けに開催された事前の試聴会を聴いて書かれたものっぽい。




    僕が一番期待していた点は、今回のdemix技術についての情報・解説だった。
    けれども、全くなかった・・・・・・まぁ、想定内だったけどね。

    但し、一つ新たな視点をもらった。それは、以下に記す僕の空想的な考えに同調する内容ではなかったけれど、それをヒントに「こういう視点もありうるな」と思えたのだ。

    以下は旧盤やブートを聴いている人にしかわからない話とお断りしておく。


    僕はこの録音について、歓声があまりにも大きすぎたのは、楽器収録用のマイクにさえも背景ノイズ的に入り込んでしまったため、と信じて疑わずこれまできた。

    いや、確かにその通りなのだけれど、それにしてもGuitars収録のトラックだけ歓声の音量が大きい点については、きっと使用したマイクの録音周波数特性からそうなってしまったのでは?と勝手に推測していた。でも、Drums用のマイクや何よりもボーカルマイクは似たような周波数の音を十分に拾えるため、Guitarsトラックだけ歓声が大きいのが不思議ではあった。

    でも、あえてそのトラックに歓声収音用のマイクからの音も混ぜていたならどうだろう?
    この発想がこれまで僕にはなかった。

    これは完全な空想的推測なのだけれど、Capitol recordsのライブ録音のガイドラインのようなものに(あるいは当時のライブ盤制作上の習わしとして)、歓声もミックスして録音すること、とあったがゆえに、意図的に歓声が大きく録音されていたなら?

    当時の若者向けpop/rock musicのライブ盤は、わざわざ歓声をダビングしてでも観客の絶叫を収録したものが普通だったのだから、AT THE HOLLYWOOD BOWL用の録音も最終形の音があらかじめ想定・計算されて、全体のバランスからの逆算でGuitars用のトラックにあえて歓声が大きく収録されるように意図して録音された(他の2トラックの歓声は意図せず回り込み)。それを当時予定通りCapitol側がミックスダウンしたものが1964年のCapitol の正規ミックス音源(お蔵入りとなった)。

    Beatlesってやっぱりすごい人気だねと思わせるあの歓声は、最初から計画・予定された音だったなんて(笑)。

    今となっては、そういう計算なんて必要なかったと思うけれども、当時のライブ盤の標準的な音作りや、ライブ録音の企画・収録・ミキシング・商品としてのレコード発売までの流れを考えると、こういう推測もあながち間違いではないように思えてくる……前も似たようなことを記したような(苦笑)。

    まぁ、事実は闇の中なので、いろいろ空想することのほうが楽しいというのもあるが。

    最後に一つだけ。
    64年の録音は、ボーカルトラックにJohnのギターも同時に録音されている。少なくとも、Twist and shout~You can't do thatまでは。それ以降を判断するには、もっと音の良いブートが必要だ(苦笑)。

    あ、それと、新装盤のBassの音はヘッドホンで聴くと、中央でなく左寄りに定位していると思う。



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    ジャンル : 音楽

    tag : Beatles ビートルズ ハリウッドボウル Hollywood Bowl 録音 音質

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    No title

    こんにちは。

    あ、私も本当レココレ久しぶりに買いました。ビートルズの記事とZeppelinがあったので。

    まあ、何読んでも大概書いてありますね。

    歓声が大きいと。

    各歓声論非常に興味深いです。ストーンズのGot Live..などはスタジオライヴに歓声を被せた疑似ライヴで、それでよしとしたストーンズも面白いし、エンジニアリング的に音が録れないよ、という技術者サイドから要望があったのかもしれないし、想像してみるだけであれこれ楽しいですね。真相なんてもう永遠に解明されないのでしょうから。。

    ビートルズは録音しながらお蔵入りにさせたということはやはり一定の演奏・音質のクォリティを求めていたはずなんだけど、しかし一方ではストーンズのような疑似ライヴを作成することはなかった。ニーズは確実にあり、疑似というやり方も選択しとして提示(キャピトルから)はされていたと思うんですけど。

    端的に言えば「なんでもやるぜ」と「マジメ」な方法論。

    ところで、今回ZepのBBCは購入されますか?

    Re: No title

    Columbiaさん、こんばんは。

    > あ、私も本当レココレ久しぶりに買いました。ビートルズの記事とZeppelinがあったので。

    買われましたか(笑)。

    > まあ、何読んでも大概書いてありますね。
    > 歓声が大きいと。

    結局編集盤扱いで出たSmall FacesのLiveも(オーバーダブだと思いますが)ものすごい歓声でしたし、60年代に録音されたLive盤って、それが当たり前でしたね。

    > 各歓声論非常に興味深いです。ストーンズのGot Live..などはスタジオライヴに歓声を被せた疑似ライヴで、それでよしとしたストーンズも面白いし、エンジニアリング的に音が録れないよ、という技術者サイドから要望があったのかもしれないし、想像してみるだけであれこれ楽しいですね。真相なんてもう永遠に解明されないのでしょうから。。

    録音担当者からすればかなり厳しい作業環境だったと思えますね。
    それはBeatlesのハリウッドボウルだけでなく、あの時代特有のものだと思えます。
    技術的にも、観客の絶叫も。
    とりあえず収録して、持ち帰ってスタジオでミキシングしてみて、使える曲が少なければ(録音クオリティや演奏面からの判断で)擬似ライブさえもありって感じでしょうか。

    > ビートルズは録音しながらお蔵入りにさせたということはやはり一定の演奏・音質のクォリティを求めていたはずなんだけど、しかし一方ではストーンズのような疑似ライヴを作成することはなかった。ニーズは確実にあり、疑似というやり方も選択しとして提示(キャピトルから)はされていたと思うんですけど。
    > 端的に言えば「なんでもやるぜ」と「マジメ」な方法論。

    Beatlesについて言えば、当時OKを出さずにお蔵入りさせる力があったところがすごいですね。
    でも、録音スタッフを英国EMIから派遣して録音した(と思われる)米国でのLive録音のEPが、当時Gerry and the PacemakersやBilly J Kramerでは英国向けに発売されています。なぜBeatlesで行わなかったのか?と僕は不思議なんですけどね。

    > ところで、今回ZepのBBCは購入されますか?

    実は、彼らについては思い入れがないので予定なしです。1stだけは2年に1回くらい聴きたくなるんですけど。



    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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