LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL CDを聴いて(その1)

    Beatlesのl『LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL』CDも結局HMVの4点セット買いで注文していた。8日に発送され10日午前に届いた(関東圏なら9日に到着していただろう)。

    CDBeatlesLive (8)
    *映画サントラとして発売された感が強いデザイン

    発売までにネットで3曲ほどプロモーション的に聴けた。それらを聴いて受けた印象は「77年のオリジナルLP(以後、旧盤と呼ぶ)とあまり変わらない」と言うものだった。



    今日ようやく商品としてのCDを自分のオーディオで聴けた。
    4回は繰り返したし、比較のために各国の旧盤やらブートも引っ張り出した。

    CDを聴いての率直な印象としては、事前にネットで聴いた印象の通り、あんまり旧盤と変わらない。
    remixで歓声の音量レベルが下げられて、聴きやすくなったというのは間違いではないけれど、正直、旧盤についてもDrumsやボーカルが十分に良い音で録音されていたことはよくわかっていた。特にDrumsは。

    旧盤が、「歓声が演奏よりも大きくて聴けなかった」という意見の人もあるようだが、当時どういうアナログオーディオを使って、どれくらいの音量で聴いていたか?これによって印象が大きく変わると思う。

    僕の推測だが、もし今回、旧盤のオリジナルマスターをそのまま使用したCDが登場していたとしても、そのように言っている方々はきっと「旧LPよりも聴きやすくなった」と言ってる気がする。

    なぜなら旧盤当時の普及クラスのオーディオ機器の(特にアナログ関連の)実力は、現在のCDプレーヤーのそれに比べると、同価格帯の場合実力が劣っていると思われるからだ。

    想像するに、ナローレンジな再生音で、ちょうど一番耳につく帯域に歓声が飛び込んできてしまう、みたいな。
    でも、それはレコードに刻まれた音信号のせいではなく、使用していたオーディオ装置のせいであり、高い実力を持つアナログオーディオで再生すれば、旧盤も(歓声の音量レベルは下げようがないが)問題なく聴けるし、旧盤の音に驚くことだろう。

    CDBeatlesLive (4)
    *デジパックの中は、そっけないデザイン。編集盤『1』から、デザインのクオリティは音楽に反比例して下がっている

    とは言うものの、今回のCDは実際に音質が向上しているのは事実だ。
    冒頭の「Here they are the Beatles」のアナウンスから旧盤よりも明らかに音質が向上しているとわかる。マスターの音に近づいたのだ。

    推測になるが、旧盤制作時に使用された3トラックのマスターはコピーtapeだったのではなかろうか?
    今回はCapitol recordsに保管されていた3トラックマスターを使ったとのこと。

    さらに、77年当時は3トラックを一度アナログのマルチトラックテープ(普通に考えれば24トラック)にコピーし直してマルチトラックでのミキシング・マスタリング作業をしており、そのようなtape to tapeでの作業においても音質劣化が当然発生する。

    今回はオリジナルマスターをそのままデジタルに変換しての作業だったなら、旧盤との比較で2世代以上の音質差が生じてもおかしくないだろう。

    そのように、オリジナルの3トラックマスターに納められた収録音の音質劣化は旧盤よりも避けられているので、それぞれがより明瞭になり、細かなニュアンスが以前よりもわかるというのも事実だ。

    CDBeatlesLive (1)
    *デジパック裏面とブックレット裏面

    では、今回のミキシングや新たな技術の効果(成果)はどうだったのか?
    長くなるので、次回に持ち越し。


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    テーマ : 洋楽ロック
    ジャンル : 音楽

    tag : Beatles ビートルズ Live ハリウッドボウル Hollywood Bowl CD

    コメント

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    No title

    JDさんこんばんは。

    9日でしたので気になっておりました。私はアナログ盤と同じ注文にしてしまった関係でしばらく待たされます。早く聴きたいなぁと思いつつ旧アナログ盤を聴いたりしております。

    確かに考えてみればオリジナルテープから直接デジタル化して各作業を進められる、というのは末端になるべく若い世代の音を届けるという意味においては格段なる進歩ですね。

    マルチのデジタル化、そこからの(マスターに忠実な)リミックス。賛否両論あると思いますができればいろんな名盤でこれをやってみて欲しいなぁと思いますね。ま、ビートルズがすでに『Yellow Submarine Songtrack』やったわけですけど。。The Whoも工程は不明ながらリミックスやってますね。

    音がまだ聴けてないのであれこれ妄想が。。

    Re: No title

    Columbiaさん、おはようございます。

    > 私はアナログ盤と同じ注文にしてしまった関係でしばらく待たされます。早く聴きたいなぁと思いつつ旧アナログ盤を聴いたりしております。

    実は僕も最初CDを買う気はなく、LPのみの注文でした。
    でも、4点セット買いx1では欲しいものが収まりきらず、かといってx2にすると何か追加が必要と思っていたところにこれを追加したのでした(笑)。

    > 確かに考えてみればオリジナルテープから直接デジタル化して各作業を進められる、というのは末端になるべく若い世代の音を届けるという意味においては格段なる進歩ですね。

    90年代のremix remasterの流行は、まさにその考えだったと思います。
    でもremixが不評なものもありました。

    > マルチのデジタル化、そこからの(マスターに忠実な)リミックス。賛否両論あると思いますができればいろんな名盤でこれをやってみて欲しいなぁと思いますね。ま、ビートルズがすでに『Yellow Submarine Songtrack』やったわけですけど。。The Whoも工程は不明ながらリミックスやってますね。

    (マスターに忠実な)リミックスならば歓迎されると思いますよ。
    『Yellow Submarine Songtrack』のような、独自remixは僕は受け付けませんでした。良かったのは「All you need is love」だけだったような・・・・・・。

    Whoのremix remasterは、基本的にはオリジナルに近いように思います。個人的にはいくつかのアルバムはオリジナルよりもソリッドになって良かったです。







    >
    > 音がまだ聴けてないのであれこれ妄想が。。
    プロフィール

    JD

    Author:JD
    自分の感覚としては(昔の?)ラジオDJのネット版のようなもののつもり。僕は1970年代のオーディオ全盛期の最後に属する世代で、ペアマイク持参で生録に挑戦した世代。国内盤LPが高価だったので輸入盤を買っていた、そういう中高生時代を過ごした。

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